仲間の首を切る仕事。どうやって向き合うか
退職って泣けるね。ぴえん。
自分の勤めている会社では、7月1日付けで
約20%の人が削減(希望退職)です。
これですが、今年1月にすでに決まっていました。コロナの影響ではありません。
新型コロナウイルスに関係なく、人員は削減する流れ。なんです。
背景としては、
・国の働き方改革
・定年延長の議論
などで、従業員1人あたりにかかるコストが増えた面もあると思います。
しかし、それ以上にコンビニや飲食店でセルフレジの導入、タブレットの導入が進んで
「スタッフ減ってない?」と思うことが増えたと思いませんか?
自分はエンジニアなので
自動化&省人化
にフォーカスして記事を書きます。
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①プログラミングは、仲間の仕事を奪うものでもある
プログラムを組むことで様々な問題を解決できる。
しかし、この「問題」が人件費だとしたら。。。
問題解決=退職 になりますね?
新人で何もわからなかった自分はただ、興味本位でプログラムを学びました。
プログラムが出来るようになって、たくさんの人に褒められた。
けど、それが何年も経った時「同僚の退職」につながってしまった。
資本主義経済は弱肉強食。
人の不幸を悲しむ能力がある人に、ビジネスマンとしての適正はありません。
それでも、自分みたいな「仲間が辞めるのつらいわ」って感情をもってしまう社会不適合者がいるので、いろいろと自分の中で考えたことを書きます。
厳しい社会情勢の中で、優秀な人が心を病んでしまう前に考えよう。
人員整理の責任って誰にあるのでしょうか。
②結局、首を切るのは経営者の責任
そもそも論。
社員は経営者から給与をもらいますし、経営者の指示で行動します。
その間に中間管理職(部長とか課長とか)がいるかもしれません。
けど結局は経営者との労働契約に基づいて働いて給与をもらう。
単なる雇われプログラマの自分が直接、
退職者と労働契約を結んでいるわけじゃない。
人員削減と省人化推進は関係はしているけど、
契約解除したのはプログラマのせいだ なんてことはあり得ない。
これは何人か同じ職場の人に言われたことがあります。
けどそんなん関係ない。俺は関係ない。
不当だなって思うなら、当事者同士が訴訟でも労働争議でもやってくれ。。。
何より、雇用保険や退職金なんかで
人員削減は経営者にとってもなかなかリスクのある決断です。
こういう気持ちをもって仕事をすると、逆に
同僚の愚痴を聞いたり、経営者の文句を言いあったりしながら
辞めてく同僚の悲しい気持ちを、少しでも緩和できる。
③能力よりも価値を重視する
プロ野球やプロサッカーでヤジを飛ばしまっくている人。
プロ意識を持て!と言いますが。
その人にプロフェッショナルとしての自覚が無いことがあります。
世の中のどんな仕事も、
給与が発生した時点でプロ意識が必要だと思うようになりました。
ただプロフェッショナルとしての自覚が何か。を考えたとき
めっちゃ胡散臭い記事ばっかり見ますよね。
こういうの嫌いなんよほんと
自分にとってプロフェッショナルの自覚とは、
様々な綺麗事をすべて取っ払ったうえで
カネをもらって仕事をする。カネが増えればいい人材を雇える。
これに尽きますね。汚いけど。笑
お客さんに価値を提供し、お金をいただく。
価値を提供できる人は、退職したって、会社がなくなったってやっていけますね。
自動化が推進しても、人が価値を求める以上、仕事はなくなりません。
今後は価値の需要を見つけ出すスキルが必要なのだと思います。
④恒学歴な人は価値を見つけられる
今までサボり癖のあった社員のやる気が凄く上がりました。
大手企業には、定期的に給与をお小遣いだと勘違いする人いる。
当たり前だけど、絶対それ違う。
最近は「恒学歴」という言葉を耳にします。
ずっと学び続けるのは難しいこと。
けど、
低学歴でも、新しい知識を吸収し続けることで、時代に合った価値を提供できる。
上の記事。大学に進学しても報われないというのは正しい。
けど、学んだことは報われる、が正しい。
大卒でも、昭和で学んだことを令和で実践してしまった人の多くが
退職の選択を迫られることになりました。
令和には令和の仕組みや理論がある。
昭和・平成の学びをアップグレードしていく。
一生涯、教育に力を入れることは大切だと思います。
お前がプログラムを組んだから仕事が無くなった
なんて他人のせいにする人だから。自分で仕事が探せない。
やっぱ自分の責任なんだと思います。
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<結びに>
自動化推進と人員削減は同時進行だから、エンジニアって心労が多い。
乗り切るために必要なポイントは3つです。
①「労働契約」という言葉で、自分を責めないことが大切だと思います。
②日本は集団を重んじる社会なので、仲間に同情する人こそこの状況は悲しい。
個の力という考え方が大切なんだと思います。
③世の中で言われる「きれいごと」に惑わされないように。
そして、不安をあおるメディアに惑わされないように。
単なる技術力UP競争ではなく、
自分で考えて、必要な情報を探す。
そうした価値のある学びが、自分も仲間も、助けると思っています。